2014年9月18日木曜日

プルーンの法則

クローゼットの中を秋冬にシフトしたものの、まだまだ日中は夏の続きのような日々です。
それでも八百屋さんに行けば、あちこちで秋が見受けられて、ほっとしてうれしくなる。

秋は果物もたくさん。
果物を見れば、すぐにジャムにしてしまいたくなるのです。
先日はプルーンが一盛り300円で売られていたので、喜び勇んで買い込んで、さっそく夜に煮ました。

プルーンを見た時に、シナモンスティックと一緒に煮て、ジャムにしようと頭の中で決めていた。
なのに、21時過ぎ、キッチンでシナモンスティックがないことに気付きます。
仕方がないので路線変更、合うか合わないかわからないけど、大好きなローズマリーと、国産のグリーンレモンを一緒に煮てみました。
煮ているそばから、ローズマリーのいい香り!

出来上がったのは、プルーンジャムの概念を覆すような、ルビー色したきらきら乙女なビジュアルのジャムでした。
シナモンがなかったから出会えた、乙女ジャム、あつあつのうちに、冷たい水切りヨーグルトにたっぷりかけていただきました。
チョコも、ケーキも、クリームも大好きな私ですが、この瞬間だけは、甘いものの中でジャムが一番好きだ、と心から思うのでした。


プルーンって。
果物だけど果物の印象がどういうわけか私の中では薄いというか、なんというか、果物チームの別枠的なイメージだったのです、勝手ながら。
その理由は、果物としての、そのもののプルーンを見るよりも、加工品のプルーンを見ることのほうが多いからかもしれません。
ジャムにしたのも今回が初めてだったのですが、こんなに美しくてこんなにおいしいのなら、もっと早くに出会いたかった!生のプルーンに!

昔から私は、最初に会った時の印象がそれほどよくない人とほど、その後、ずっと、長く深く仲良くなるパターンが多かったのですが、今日からはこれをプルーンの法則と名付けます。
どうなんだかなー、とか、仲良くなれそうにないかも、なんて思う人ほど、のちのちいいところがたくさん見えて、どんどん大好きになってどんどん仲良くなる、そして生涯の友になったりする。
この法則は、まだまだこれからの人生にもたくさん登場するかもしれない、と思うと、わくわくする秋の夜長でした。




2014年9月7日日曜日

夜のお菓子作り。

夜、お菓子作りをするのは、何か秘密のミッションを遂行しているようで、一人で勝手にわくわくします。
普段は、20時以降に何かを食べると、翌朝、胃が重く感じられるので(そうなってきた、ここ何年かで)夕食の後はほとんど何も口にしません。
なので、遅い時間にお菓子作りをしても、味見も、アツアツを試食することもないのですが、
部屋中に(しかも暗い部屋中に)甘い、いい匂いが広がって、そのほんわかしたお昼間感満載な風景が、真夜中にあることのギャップを自分が作り出していることが楽しくなります。

出来立てを写真に収めようにも、やはり自然光で撮るほうがおいしそうだし、なので結局写真さえも撮らないし、
出来立てをご近所の友達におすそ分け、なんてことも、夜だしできない。
それでもときどき、夜にお菓子を作るのは、ただただわくわくしたいからなのかもしれません。

久しぶりに作ったバナナマフィン。
バナナはそのままではあまり食べない私ですが、こうして焼き菓子にすると途端に大好きな果物になります。
朝ごはんにぴったり。


夏の終わりからずーっと雨や曇り続きでしたが、ようやくいいお天気の日が増えました。
やっと晴れたね、とか、朝晩涼しくなったね、とか、顔を合わせた友人や知人と、お天気の話をすることが最近多くなった気がします。
天気や気候の話をよくするようになるなんて。
私も随分大人のど真ん中に来たものだ、とふと思う秋の夜。
結構前から、立派な大人だけど。