2014年7月10日木曜日

並べて眺める

明日は超大型の台風がやってくる、と、仕事やら学校やらの休みが決まった昨夜から、思いがけずできた時間でジャムを作ろうと目論んでいたのです。
朝起きると、外は普段よりもむしろ穏やかな様子でしたが、いやいや、これから嵐が吹き荒れるはずだと、いそいそと家事を済ませ、今日は一日籠るんだぞ!と気合を入れて朝食を摂りました。

先日の梅のジャムに続き、今日はすももジャムを作りました。
すももじゃむは今季2度目です。
前回は、すもも×ローズマリーのジャムを作りましたが、思ったよりローズマリーフレーバーは出ず、ほんのり、気付くか気づかないか程度の風味に終わりました。
今回は、すもも×ばら×ローズヒップのジャムです。
前回の反省点を踏まえつつ、煮出すときに加えるハーブの量を少し多めにしてみました。
すももの甘酸っぱい未熟な感じの香りと、ばらとローズヒップの大人の成熟した香りが合わさって、煮ている間に広がる香りのいいこと!
気体だけですでに成功の予感です。
私は以前から勝手に、色の近い野菜や果物の組み合わせは絶対に合う!と思っているのですが、今回もその通りです。

私は個人的にすももの皮がとろけた状態が大好きなので、ジャムは種だけ取り除いて、皮も一緒に煮込みます。
出来上がったジャムは、とろとろつやつやぴかぴかの、それはそれは美しい色のジャムでした。
さっそく昨晩から準備していた水切りヨーグルトにかけていただくと、予想通り、いえ、予想以上の私的すももジャム史上最高のおいしさ。
未熟と成熟が一緒になった、オトナこどもな、すももジャムのできあがりです。

料理は好きですが、こと瓶詰の保存食を作るのがどういうわけかある時からとても好きになっていました。
瓶詰の中でも一番テンションが上がるのがジャムです。
果物の下ごしらえをするのも、砂糖をまぶして少し時間をおいている間も、いよいよ火にかけてコトコト煮るのも、出来上がって瓶に詰めるのも、どの作業も楽しくて、他のどんなこともやる気が起きないときでも、ジャムを作れば気持ちが落ち着きました。

出来上がったジャムを食べるのももちろん大好きですが、一番好きなのは、ジャムの瓶を並べて眺めることかもしれません。
自然の果物の色は何ものにも代えられないほど美しく、そしてそれは保存がきくため、しばらく並べて眺めることができます。
私にとってジャムは、おいしい食べ物であると同時に、美しいオブジェでもあるのです。

今日もキッチンに色とりどりのジャムが並んでいます。


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